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雛人形の処分方法まとめ|供養したほうがいい?普通に捨ててもいいの?ガラスケースなどの付属品は?

我が家も娘が成長し、もうじき家を出て別の暮らしをはじめます。

この年代の娘を抱える親御さんにお聞きしたのですが、娘が愛用していた人形・・・特に大きくて場所をとってしまう雛人形をどうしようか?って悩みませんか?

 

日本では、人間に姿形が似ているものには、魂が宿るという言い伝えがあります。

 

ただの人形でも普通にゴミとして捨てるのはちょっと・・・と悩んでしまうのに雛人形ともなれば、なおさらどう処分していいか分からなくなりますよね

 

そこで、雛人形の処分方法にはどんなものががあるのかを調べてみました

雛人形を処分する方法 5選 + ガラスケースやお道具の処分方法

雛人形を処分するにはどんな方法があるのか、処分の費用は無料なのか等を色々と調べていくと大体この5つの方法が一般的なようでした。

  1. 雛人形を他の人に譲る(親族や親しい友人)
  2. リサイクルショップやネットオークション等で売る
  3. 雛人形をお寺や神社で供養してもらい処分する
  4. 雛人形を寄付する
  5. 粗大ごみとして処分する

 

更に調べていくうちに、多くの方が

雛人形のガラスケースやお道具などの処分方法はどうすればイイの?

ということにも悩んでおられたようなので、これについても書いていきますね!

雛人形を他の人に譲る(親族や親しい友人)

雛人形は決して安い買い物ではありません。

ですから、これまで大事にしてきた雛人形を、他の方にお譲りし、有効に活用してもらうというのはすごくイイことのように思えます。

 

ただ、「雛人形は持ち主の災厄(一人分)を身代わりとなって受けてくれる」という考え方もあるので、私は個人的にはあまりオススメしません

 

例え、譲られる人が全然気にしないと言ってくれても・・・もし、新しい持ち主に不幸があったら、すごくイヤじゃないですか?

 

ただ、代々親族で受け継がれてきたひな人形を母から娘に譲るようなケースなら大丈夫だと思います!

雛人形をリサイクルショップやネットオークション等で売る

リサイクルショップに持ち込む

リサイクルショップでは、あまり雛人形は引き取ってくれません。運よく引き取ってもらえても非常に安価な買取価格になります。

 

その理由は次の3つです。

  1. 雛人形は縁起物であり、中古は敬遠される
  2. 季節商品であり売れる時期が限られているワリに大きく場所をとる
  3. 保管が悪いと人形にカビなどが発生ため、手間がかかる

大きな雛人形を苦労してリサイクルショップに持っていくのは、ヤメたほうがイイということですね。

 

ネットオークションで売る

ネットオークションには、かなりの数の雛人形が出品されています。

アンティークとして価値のある年代物や、名工の作などには、10万以上の値がついて落札されているケースがあります。

 

雛人形の大きさや段数によって異なりますが、一般的なものだと大体1000円~5000円程度で落札されています。

 

ただ、この落札相場も季節によって変動があり、桃の節句の前・・・1月ごろからは、若干相場が上がるようです。(皆がこの時期を狙って出品すると逆に下がることもあります)

 

ネットオークションをよく観察すると、雛人形そのものより、お道具や雛段そのもののみほうが、高い値段で落札されてケースも目につくのが面白いですね。

 

もし、少しでも高く雛人形を売りたいのなら、ひな人形を美術品として見てくれる海外のネットオークションサイトe-bayなどがねらい目です。

もちろん、若干の語学力は必要となりますが・・・

雛人形をお寺や神社で供養してもらい処分する

一番オススメしたい方法です。

冒頭に紹介したように、日本には、姿かたちが人間に似たものには、魂が宿るという考え方があります。

娘の代わりに災厄を引き受けてくれる雛人形ならなおさらです。

雛人形を売ったり・捨てたりした後に、娘やその子供に何か悪いことが起きてしまい後悔するよりも・・・しっかりと供養を行ってから処分するほうが気持ちがイイですよネ。

 

お寺や神社で人形供養を行う

日本には、人形供養を行ってくれる神社やお寺が、多数存在します。

ネットで、自分の住んでいる土地名を入れて検索してみるか、初詣や法要・七五三などでお世話になっている寺社仏閣に電話で問い合わせてみるとイイと思いますよ。

供養の料金は、大体3000円ぐらいからみたいです。

 

また最近では、遠方のお寺や神社などに宅配便で送付すると人形を供養・処分してくれるサービスもあります。

費用は、まちまちですが、大体段ボールひと箱で3000円~5000円程度のところが多いようです。

宅配便での供養を受け付けてくれるお寺や神社は、ネットで「人形供養」+「宅配」で検索すれば沢山出てきますよ。

人形供養(感謝)祭を利用して処分する

また最近では、「人形供養(感謝)祭」も各地で開かれています。

人形供養祭とは不要になったひな人形などを、定期的にまとめて供養・処分するものです。

この人形供養祭は、主に下記の3か所で開催されています。

 

斎場や人形専門展などで開催される人形感謝祭は、沢山の人形を一気に集めて供養を行います。

ですから、費用も無料~2000円程度と、直接自分で神社やお寺に持ち込むよりも割安なことが多いようです。

ネットで「人形供養(感謝)祭」+「自分の住んでいる地域名」で検索すれば情報を入手出来ますよ。

公共施設などに雛人形を寄付する

各地方自治体や市民団体・福祉施設(幼稚園や保育園・公民館)などで使わなくなった雛人形を募集していることもあります。

 

この場合は、無料で寄付出来ますが、あまり需要はないため、情報を入手するのが難しい部分があります。

 

少しでも情報を集めたい場合には、各市町村にある社会福祉協議会(通称 社協(しゃきょう))に連絡すると情報を得られることがあります。

 

ちなみに社会福祉協議会とは、

社会福祉協議会は、民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織です。昭和26年(1951年)に制定された社会福祉事業法(現在の「社会福祉法」)に基づき、設置されています。

引用全国社会福祉協議会

上に書いたように公共の福祉推進させるための組織で、ボランティアの情報だけでなく、教育資金の貸し付けや福祉関連の奨学金なども取り扱ってますよ

 

自治体などの主催するお祭りに寄付する

協賛金や送料がかかるので無料ではないのですが、ただ供養して処分するだけでなく、寄付された雛人形を飾ってお祭りにしてしまおう!という自治体もあります。

 

有名なのは、ビッグひな祭りです。

協賛金5000円で雛人形は持ち込みか送料負担になります。

 

ひな人形を海外に寄付する

ひな人形を発展途上国に寄付をしてくれる団体もあります。代表的な団体を紹介しますね

国際社会支援推進会ワールドギフト

ワールドギフトは、雛人形に限らず、日本で不要となった物資をアジアやアフリカなどの施設(自治体・学校等)に寄付してくれる団体です。

 

人形だけでなく道具類も指定のサイズに収まるものであれば集荷して引き取ってくれます。料金は以下のようになっています。

 

●縦×横×奥行の3辺合計が120cmまでのもの:集荷料金 2400円

●縦×横×奥行の3辺合計が140cmまでのもの:集荷料金 2900円

●縦×横×奥行の3辺合計が160cmまでのもの:集荷料金 3700円

 

重さは全て30Kg以内で、雛人形などを供養してから寄付したい場合には、別途料金が必要です。

ワールドギフトのホームページ

 

雛人形を粗大ごみとして処分する

出来れば避けたい方法ですよね。

 

これまで娘の成長を見守ってくれたひな人形を一般のゴミとして捨てるなんて、なんだかバチがあたりそうで気がすすみません。

 

この場合には、自分で感謝の気持ちをこめつつ、供養を行った後で捨てるようにしてください。供養の仕方は以下の手順になります。

 

  1. きれいな和紙や布の上に人形を置き、汚れている部分があれば優しく汚れを落とす
  2. 感謝の言葉を口にしながら塩をまいて清める。
  3. 敷いていた和紙や布でくるむ

※雛人形だけをゴミ袋に入れ、他のゴミと混在させないようにして捨ててください。

雛人形のガラスケースやお道具などの処分方法は?

人形以外のお道具や、ガラスのケースについては、特に供養等は必要ありません。

各市区町村の分別ルールに従い、一般のゴミとして処分しても大丈夫ですよ!

雛人形の処分方法まとめ

雛人形の処分方法について下記の5つの方法について説明してきました

  1. 雛人形を他の人に譲る(親族や親しい友人)
  2. リサイクルショップやネットオークション等で売る
  3. 雛人形をお寺や神社で供養してもらい処分する
  4. 雛人形を寄付する
  5. 粗大ごみとして処分する

どの方法を選択するにしても、

 

これまで娘の成長を見守ってくれたお雛様ですから、感謝の気持ちを持って処分することが大切です。

 

出来れば、あとあとに不安を残さないように、しっかりと供養を行ってから処分するのがベストだと思います。

 

我が家の場合、毎年初詣にいっている近所の神社に連絡したところ、5000円の玉串料で、人形全て(全部で5体)を供養・処分してくれることになりました。

 

娘にもしっかり供養してから処分すると伝えたところ、「お雛様にありがとうと伝えておいて」と安心したようでした。