仕事がうまくいかないと、家に帰ってもずっと仕事のことを考えてしまったりして全然リフレッシュ出来ないですよね。
わたしも、特に若い時には、仕事がうまくいかずに、仕事に行くのが、イヤでイヤで仕方ない思いをしたことがあります。
そんな時をどうやって乗り越えてきたと思いますか?
- 自己啓発(仕事のスキル系)セミナーに行った
- ハウツー本や仕事術の本で学んだ
- ともかく仕事の効率度外視で体力勝負で片づけた
実は1~3は、全てやってみましたが、根本的な解決にはなりませんでした(笑)
今、この年齢になってつくづく思うのが、仕事をうまくやるためのヒントは、日常業務の中でやりとりされる言葉の中に実は数多く散りばめられているんだなってことです。
えっ!セミナーでもハウツー本でもなく日常業務の中に??と思われるかもしれません。どういう意味なのか?これから説明していきますね。
仕事がうまくいかない時には、仕事ができる人の言葉に耳を傾けてみましょう!
「仕事がうまくいく人」「仕事が出来る人」になるためには、よく本で紹介されるような、○○仕事術というようなもので自己啓発を重ね実践する方法も大変有効ですが、自分が働いているビジネス現場でのノウハウには絶対叶いません。
なぜなら、本という情報メディアの性質上、説明されている仕事術が必ず全ての環境で100点を取れる内容には出来ないからです。
自分が働いている現場には、その環境だからこそ役に立つ考え方や、段取り、ビジネスの名言とも言えるアドバイスが必ずあります。
特にそのアドバイスが、仕事の出来る人が発した言葉ともなれば、尚更です。
そういった、意味でこれから紹介する、私の肥やしになったアドバイスや考え方も、上記の原則にもれません。環境の違う人にとっては、あまり当てはまらないものも含まれているかもしれません。
ただ、ビジネスのアドバイスや考え方を教えてもらったら、自分なりに噛み砕き、実践していく過程は、環境には左右されません。
実践へのプロセスへ至る、手助けにはなると思います。是非、参考にしてみてください。
仕事は少しづつ手を付けながら進めろ

これは、何もちょっとだけ仕事をしろといっているわけではありませんので勘違いないように。
一般的なビジネスマンの方は、一つの仕事に集中できるという場面は少なく、大抵は、色々な仕事を平行してこなしていくことがほとんどだと思います。
そこでもし、平行して片付けている仕事の中に、自分の予想をはるかに上回るボリュームのものが含まれていたら?
そして、その期限が目前に迫っていたら?・・・もうお手上げ状態になるしかないですね・・
私自身も何度もそういう経験があります。
そしてその度に言われてきた言葉が、この「仕事は少しづつ手を付けてリスク確認をしながら並行して進めて行け!」です。
人間は一つのことを始めると、どうしてそれにのめり込んでしまい、「この仕事が終わってから次の仕事を・・・」というふうに考え勝ちです。
その上、気が向く仕事・向かない仕事がありますから、気が向かない仕事はどうしても後回しになり着手が遅れるものです。
ここに大きなリスクが隠されています。気の向く仕事=得意な仕事が多く、気の向かない仕事=不得意な仕事が多いものです。
そして、不得意な仕事は、えてして得意な仕事より時間がかかります。
つまり不得意な仕事を後回しにすればするほど、「納期遅れ」を引き起こすリスクを高めていくわけです。
だからこそ早めに「仕事は少しづつ手を付けろ」というわけです。
全ての仕事に少しづつ手を付け検討を進めておけば、リスクを早期に発見できます。
早期であれば、納期延長を申し出ることや、有識者の指示を仰ぐなど手の打ちようはいくらでもあるのです。
逆にギリギリにリスクが発覚してももうなす術がありません。
仕事に少しづつ手を付ける具体的やり方は、下記のリンクも参考にしてみてください。

人に頼む仕事は最初にやれ
これは、よく分かってはいるのだけれども、人にモノを頼む億劫さもあり、なかなか実践出来ない部分です。
もし、引き受けた仕事の内容に、自分の知識だけでは、対処出来ない部分が含まれていたら?これは、もう専門の有識者に教えを請うしかありません。
この人手を借りる必要があるというところがキーポイントです。
世の中には、同じ会社や、系列会社でも自分に直接利益がないことには、とことん手を貸したがらない人がいます。いやむしろそういう人の方が多いと思います。
そういう人に物事を頼みにいくのは本当に嫌ですよね。
無論仕事なのですから、頼まれた方にもやる義務はあるのですが、大概は不愉快な思いをさせられます。
そうなると「お願いの電話なんだけど電話にでなきゃイイけどな・・」などと後回しにしたくなるものです。
そうして後回しにした嫌なことは、大抵もっともっと後回しになるものです。
そうすると短納期で相手に仕事を頼むことになり更に苦しい思いをします。それならまだしも「そんな短い期間じゃ無理」と言われてしまう場合もあります。
こうなると「人に頼むものは最初にやれ」とお説教を受けるハメになるわけです。
嫌なことほど最初に片付けてしまいましょう。
これはもう意識して習慣付けるしかありません。
最後に知恵を少し・・こういった手合いは、えてして権力に弱い場合が多いです。こういう場合は、上司をうまく使いましょう。
例えば「そうですか・・あなたが引き受けてくれないのなら、この仕事はお断りするほかありませんね・・私からその旨上司に伝え、お断りしておきます」といってみるなどです。
虎の威を借りる狐みたいで嫌ですが、目的を達成するためには、あらゆる手段を試してみるべきです。
仕事なんだから、なんで喧嘩しないのー断る技術を身に付けることも大切!

会社の中には、理不尽な理由をこじつけて仕事を押し付けてくる人が沢山います。
そういった場合でも、会社内で良い人間関係を保つ事が、自分の仕事にとって役に立つ(自分だって人に頼むことは多いわけですから)と思い快く引き受けてやってきました。
ですが、それが自分の仕事量を圧迫し始めたらきっぱりと断るべきです。
私も頼まれ事をこなすために残業・残業という今考えればバカみたいな日々を過ごした時期がありました。
それを横で見ていた先輩から「お前さ~自分の仕事の範疇じゃないと思ったら、なんで喧嘩してでも断らないの?」と言われました。
更に「断る技術を身に付けることも大切だよ」とも言われました。
確かに、他の仕事で自分の属するプロジェクトの原価や工程を圧迫してるわけですから、自分だけの問題じゃないわけです。
喧嘩といっても何も殴り合いをしろと言っているわけではなく、筋道を立てて相手を言いこめろということです。
翌日私は、本当に喧嘩しても構わないという気持ちで、筋道を立てて説明し、仕事をお断りしました。相手はかなり怒っていましたが、意に介さないことにしました。
そうこうしてるうちに、変化が現れました。
今まで理不尽な頼みごとをして来た人々がこぞって、きちんと筋の通った仕事のみ頼みにくるようになったのです。
先輩に言わせれば「相手にこいつは一筋縄でいかない奴だと思わせることが大切なんだ」ということでした。
この経験がバネになり、「人に対して自分の意見をはっきり言う」という部分が非常に伸び、その後の社会人生活に多いに役立っています。
怒らせた相手とはどうか?ほとんど人とは、お互い対等の関係で、今まで以上に親密に付き合えるようになりました。
そのまま疎遠になった人もいますが、そういう人は、いつも「忙しい忙しい」しか言わない、「仕事のやり方を知らない人」なので、全く痛手とは思ってません。
仕事の出来る人は、八方美人になってはいけないというアドバイスでした!
絵で考えろ

頭の回転の速い人っていますよね?そんな頭の回転がすごーく速い先輩から教えてもらった、仕事を整理するためのノウハウです。
頭の回転が速いのは得です。マニュアルを読んで理解する、指示事項を的確に分析する、大きな仕事の全体を見渡せる・・・ビジネスマンに必要な能力全てに役立ちます。
このノウハウを授けてくれた先輩は、本当に頭の回転が速い人でした。
でも今思えば、先輩もこのノウハウ通りに物事を理解する癖をつけていたからこそ、頭の回転が速かったのだと思えてなりません。
ある日いつものように私が、仕様を取り違えて先輩に説教をくらいつつ仕様の説明を受けていました。
その時あることに気付きました。先輩は何でも説明する時に必ず絵を描きながら説明してくれるのです。絵で説明されるとすごく理解し易く、忘れません。
実際このアドバイスを実践してみると、自分がいまいち理解していないところや、必要なのに説明を受けていないところは、どうしても絵が描けないことに気付きました。
絵が描けないと分かった時点で、絵を描くために必要な情報を即座に質問又は調査するので、以前より作業の抜けが少なく、手戻りが減りました。
また、新しい技術を学ぶ際には、まず最初に全体のイメージを頭に描き、それから細部を学びながら、絵として表現していくことで、今までより随分すんなりと覚えていけるようになりました。
この方法を実践すると、頭の回転が速くなるかどうかは、保障しませんが、物事の全体を捉える能力は確実に上がります。
手軽に出来ますし、オススメです。是非皆さんも試してみてください。