
梅雨時の天気が悪い時や、季節の変わり目、台風なんかの時、頭痛やめまい、動悸がしたり、古傷が痛んだりすることってありませんか?
わたしの場合、頭痛とめまいが頻繁に起こるようになり、寝つきが極端に悪くなります。
病院に行っても特に異常なし。ただ単に気分の問題なのかと思っていました。
ところが最近、気象によって体調が悪化する症状を「気象病」とか「天気痛」とかって立派な名前のついた症状なのだと知りました。
名前のついた症状ということは、
- 生活習慣等での対策方法があるのか?
- 薬で改善されるのか?
- 病院で治療できるのか?行くとすればどこの外来にかかれば良いの?
ということが、気になり色々調べてみました。
気象病の症状と対策方法
一般的に気象病と呼ばれる症状には次のようなものがあげられます
- めまい
- 頭痛(天気痛)
- 首や肩の痛み(天気痛)
- 古傷の痛み(天気痛)
- 寝つきが悪くなる
それぞれの症状を引き起こすのは、急激な気圧の低下が大きくかかわっていることが分かってきました。
気圧が大きく下がると、人間の体は膨張します。
高い山に登ったり、飛行機に乗ると気圧が下がるため、ペットボトルなんかがパンパンに膨らむのと同じです。
人間には、耳の奥(内耳)と呼ばれる部分に気圧センサーがあり、このセンサーから脳に対して、膨張した体を適正な状態に保とうと急激な指令をおくられます。
このとき、普段から自律神経が乱れやすい人は、急激な環境の変化に脳が混乱し結果、自律神経に乱れが発生し、気象病と呼ばれる様々な体調の異変を引き起こすのです。
細かい症状別の対策方法はこちらが参考になります。
http://yoka-mon.net/archives/1313.html
生活習慣等での対策方法はあるの?

気象病は、これまで説明したように、自律神経が乱れがちな人に多く見られます。
ということは、自律神経の乱れを整えるために、普段から次の点に注意して生活することが効果的だと言えます。
- 質の良い十分な睡眠をとること(規則正しい睡眠)
- ウォーキングや軽めのランニング等適度な運動を行うこと
- 朝日を浴びる・朝食をきちんととる
薬や漢方薬で改善されるの?
速効性のあるものとしては、市販されている「酔い止めの薬」に効果が期待できます。
市販の酔い止めの薬には、内耳神経の興奮を抑える作用があり、内耳にある気圧センサーから脳に対し急激に送られる指令を抑える効果が期待できます。
漢方薬については、即効性は期待できませんが、普段から自律神経を整えて、気象病の症状が出にくい体づくりには効果が期待できそうです。
気象病は病院で治療できるの?外来は?
天気痛(気象病)外来は、気象病研究の第一人者、佐藤純先生の勤務する愛知医科大学 に 気象病外来・天気痛外来があります。
その他でも、都市部の病院では、少しづつ「気象病」を診断項目に入れている病院が増えているようです。
もしそのような病院が身近にない場合には、「神経内科」「脳神経内科」がオススメです。
「気象病」という言葉はなくとも、自律神経の乱れによる不調の症状は昔からあるワケですから、そういった内容を治療するノウハウは十分に持っています。
気象病を予防するくるくる耳マッサージ
2017年3月3日(金)フジテレビ「その原因Xにあり」で紹介された、耳周りの血行を促進し、気象病を予防するための方法を紹介しますね。
- 耳を軽くつまみ、上・下・横 それぞれ5秒ずつ引っ張る。
- 軽く引っ張りながらうしろに向かって5回ゆっくり回す。
- 耳を包むように折り曲げて5秒間キープ。
- 最後に耳全体を手のひらでゆっくり円を描くようにうしろに向かって5回マッサージ
約2週間の間、1日3回朝昼晩、くるくる耳マッサージを行う